ブックメーカーの税金と確定申告

「ブックメーカーで得た賞金に税金がかかるって聞いたんだけど本当?」「ブックメーカーの利益に税金はいくらぐらいかかるの?」「どうやってブックメーカーの確定申告をするの?」といった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。今回は気になるブックメーカーの税金について詳しく解説します。

ブックメーカー|納税義務

ブックメーカーで獲得した勝利金や賞金などの収入については、確定申告が必要です。

またブックメーカーで使う軍資金は電子マネーやクレジットカードで送金されるため、税務署はその状況をよく把握しています。ブックメーカーの納税を怠ると、申告漏れの警告を受け、最悪の場合、未納になる可能性もあり、ペナルティとしてさらなる重税が課せられる場合もあります。後々のトラブルを防ぐために必ず確定申告をしましょう。

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ブックメーカーで賭けて得た利益に税金!?

先ほど解説したようにブックメーカーで得た賞金には税金がかかります。ではなぜ、多くのプレイヤーがスポーツの賭けで得た賞金に対して税金がかからないと思っているのでしょうか。それは日本では宝くじやtotoといったサッカーくじで得た賞金には税金がかからないためです。ですがブックメーカーをはじめとする、下記のギャンブルで獲得した収入は課税対象となります。

課税対象のギャンブル
  • オンラインカジノ
  • ブックメーカー
  • 競馬
  • パチンコ

ポイント
  • 国によってブックメーカーで得た利益に対し税金がかからない国もあります。
  • 日本ではブックメーカーの賭けで得た賞金は課税(税金)の対象となります。
  • 宝くじは購入金額に既に税金が含まれているため税金がかかりません。

オンラインギャンブルが合法かつ非課税の国

オンラインギャンブルが合法の多くの国ではブックメーカーやオンラインカジノで獲得した賞金は非課税となります。ここではオンラインギャンブルが合法かつ賞金(勝利金)に課税外となる国をご紹介します。

  • イギリス
  • マルタ
  • イタリア
  • ベルギー
  • アイルランド
  • スウェーデン
  • オーストリア
  • ブルガリア
  • デンマーク
  • オーストラリア
  • カナダ

※オンラインギャンブルが合法化されている国でも政府が指定するライセンスを持っていない場合などは違法となる場合があるため注意が必要です。

ブックメーカーで得た賞金と所得税法

Tax Bookmakers JP
所得には給与所得や事業所得など、全10種類に分類されます。その中でもギャンブルで得た収入は通常、「一時所得」か「雑所得」のいずれかに分類されます。所得の種類によって税金の計算方法はことなるため、所得の種類を把握することは大切です。ではブックメーカーで得た賞金はどちらに当てはまるのでしょうか。正解は「一時所得」です。ここでは「一時所得」と「雑所得」の違いを見ていきましょう。

💡一時所得

一時所得は、賞金や一時的な保険金、競馬の払い戻し金などがこれにあたります。一時的な収入を得るために直接負担した分だけが費用として認識され、計上できる費用の範囲が小さいことが特徴です。
なお、ブックメーカーなどのギャンブルで生計を立ててるような方は「事業所得」や「雑所得」になる可能性がありますので判断に迷う場合は税務署に確認することをおすすめします。

国税局によると以下の収入源が「一時所得」に該当するとのことです。

一時所得の収入源
  • 懸賞や福引きの賞金
  • 競馬や競輪の払戻金
  • 生命保険の一時金や損害保険の満期返金など
  • 法人から贈与された金品
  • 遺失物拾得者や埋蔵物発見者の報労金など

💡雑所得

「雑所得 」とは、少額の副収入や年金、少額の仮想通貨など、分類できない所得を指します。一時所得よりも認められる範囲が広く、収入から必要経費を引いたものが課税対象額となります。

雑所得の収入源
  • 国民年金、厚生年金、退職年金
  • 仮想通貨の利益
  • FXなどの為替取引で得た利益
  • 副業で得た原稿料やネットオークションの売上など
ポイント
  • ブックメーカーで得た賞金は「懸賞や福引きの賞金」に該当します。
  • 一括でもらう退職金は退職所得に分類されます。
  • 税務署は税金のプロの集まりなので不明な点は税務署に問い合わせしましょう。

ブックメーカー|確定申告

ブックメーカーで獲得した金額のうち、1月1日から12月31日までの間に「50万円を超える利益を得た」場合に確定申告が必要となります。収入が50万円以下であれば、特別控除が認められるため、納税の必要はありません。

またブックメーカーを通じて賭けて得た利益にかかる税金の確定申告は納税者の立場によって変わります。会社員として働いている場合や主婦や学生などの扶養家族の場合の課税対象金額を確認しましょう。

🧑‍💼会社員の場合

給与所得以外の所得が20万円以上超える場合、確定申告が必要です。ブックメーカーで稼いだ分は副業扱いになる可能性が高くなります。副業のルールいついてはお勤めの会社に確認しておきましょう。

🧑‍🎓扶養家族の場合

ブックメーカーで得た利益が年間48万円以下であれば確定申告の必要はありません。一律で基礎控除額が48万円と決まっているためです。ただしパートやアルバイトなどで給与をもらっている人は会社員と同じく年間にブックメーカーで得た利益が20万円超えると確定申告が必要です。扶養などに入ってる方は所得が超えないよう気をつけて下さい。

ポイント
  • 一時所得の計算で考慮されるのは「利益が出たときの支出」のみ。
  • パートやアルバイトをしている場合、会社員と同じ20万円までが控除額となる。

ブックメーカー で学生が賞金を獲得した場合の税金

ブックメーカーでの収入は、賭けによる勝ち金という形で得られます。このため、この収入に対してどのような税金がかかるのか、また学生がそれをどのように扱うべきなのかという問いは重要なものとなります。

まずはじめに、日本の税制においては、ブックメーカーでの勝ち金は一般的に雑所得として扱われます。雑所得とは、給与所得や事業所得、不動産所得などの他のカテゴリに含まれない所得のことを指します。雑所得には、賞金や遺産などが含まれ、ブックメーカーの勝ち金もこれに該当します。

次に、この雑所得に対する税金について考えてみましょう。日本では、所得税法に基づき、雑所得には所得税が課税されます。雑所得に対する税金は、その金額と納税者の総所得額に応じて計算され、税率は5%から45%の範囲内で変動します。また、住民税も別途課税されます。

さらに、これが学生にどのように影響するかという点についてですが、学生であってもブックメーカーで収入を得た場合は、その収入が雑所得として課税対象となります。学生であるからといって特別な控除があるわけではないので、年間の雑所得が20万円を超える場合、所得税の申告が必要になります。

ただし、学生がバイトなどで得た給与所得とブックメーカーの勝ち金を合算して総所得とし、その上で税金を計算します。つまり、年間の所得が一定額以下であれば、税金が発生しない可能性もあります。

ブックメーカー|税金の計算方法

ブックメーカーで得た賞金に課せられる税金の計算方法をご紹介します。ブックメーカーで得た賞金の所得税の計算式は下記のようになります。

計算式
  • 総収入額-総支出額(勝利時のベット額)-特別控除額(最大50万円)=一時所得
  • 所得税の計算式:(一時所得×1/2)×所得税率=所得税額

一時所得には最高50万円の特別控除が設けられているため、もしブックメーカーで得た純利益が50万円以下の場合は課税対象になりません。なお。計算式にある総支出には損失額は考慮されません。

例えば、ブックメーカーで30万円をベットし、120万円の勝利金を獲得した場合、総収入額は150万円となり、総支出額は30万円となります。その場合の一時所得は「150万円(総収入額)-30万円(総支出額)-50万円(特別控除額)=70万円」となります。さらに年間の課税対象の所得金額によって異なる税率が適用されます。収入別の所得税率を以下のテーブルにまとめました。

ブックメーカーと税率

課税対象の所得金額税率控除額
195万以下5% 0円
195万以上~329万9千円以下10%9万7,500円
330万以上~694万9千円以下20%42万7,500円
695万以上~899万9千円以下23%63万6,000円
900万以上1,799万9千円以下33%153万6,000円
1800万以上3,999万9千以下40%279万6,000円
4,000万以上45%479万6,000円

年収が500万円の場合、税率は20%です。この場合、所得税は『70万円(一時所得)×1/2×20%(所得税率)』となるため、ブックメーカーで獲得した一時所得の税金はは7万円となります。

▶︎ブックメーカーのキャッシュ残高に置いてある利益も課税の対象となります。

▶︎ブックメーカーで得た賞金を外貨で保有している場合、確定申告の際に金額の注意が必要です。

ブックメーカー|確定申告のやり方

ブックメーカーで得た利益の確定申告はお住まいの管轄の税務署で手続きします。

ブックメーカーの確定申告は最寄りの税務署に行かなくても郵送か国税庁のHPの「確定申告書作成コーナー」からオンラインで申告することもできます。 ブックメーカーの確定申告の流れは以下の通りです。

1、前年度の収支を計算する。

2、国税庁HPで確定申告書の書類を作成する。

3、e-TAXでそのまま税務署に送信するか、書類を印刷して税務署窓口に持参するか、郵送する。

▶︎後日納税が必要な人には納税書が送付され「口座振替」、「現金納付」、「e-TAX」で納付します。

▶︎ブックメーカーの確定申告は毎年2月16日から3月15日までです。

ブックメーカーの利益分の確定申告はいつまでが対象?

ブックメーカーで毎年1月1日〜12月31日までに得た利益(賞金)が対象となり確定申告します。

ブックメーカーで1年で得た利益は全部課税対象となります。そのため毎月自分がいくら賭けていくら利益が出たか集計をメモしておくことをおすすめします。くれぐれも申告漏れがないよう気をつけましょう。

▶︎ブックメーカーで得た利益は1年ごとに計算し確定申告します。

▶︎ブックメーカーで得た集計には無料のクラウド会計ソフトなど使うと便利です。

ブックメーカーで得た利益は確定申告の時に会社にバレないの?

Tax Bookmakers
ブックメーカーで出た利益を確定申告時に会社にバレない方法があります。

ブックメーカーで思いのほか利益が出てしまい会社にバレたくないなぁと思いますよね?そんな時は確定申告時に、住民税を「自分で納付する(普通徴収)」にすることにより会社にバレずに済みます。通常会社員の場合給与から住民税が天引きされますが(特別徴収)、あえてそこを自分で納付するようにします。

▶︎ブックメーカーの確定申告時に住民税を「特別徴収」から「普通徴収」に変更するだけで会社にバレずに済みます。

▶︎ブックメーカーで出た利益を会社にバレたくない人は、忘れずに「自分で納付欄のチェック」を確定申告時に行なって下さい。

ブックメーカーの申告漏れによる加算税

納税額は税金の計算式を使って決まります。しかし、一時所得の納税額をを誤って算出してしまうと、申告漏れもしくは脱税という形になり、税務署に摘発されると、さまざまな罰則や加算税が課されることになります。そして本来納めるべき税金の不足分とは別に、4種類の「加算税」が課せられます。

✖ 不納付加算税

源泉徴収税が期限までに納付されない場合、不納付加算税が課されます。加算される税額は税務署から指摘される前に納付した場合には5%、税務署から指摘後、納付した場合は10%です。

✖ 過少申告加算税

期限内に申告書を提出したが、申告額が本来納めるべき税額より少ない場合に課される税金。加算される税率は5%~15%です。

✖ 無申告加算税

期限までに申告しなかった場合に課せられる税金です。加算税率は10%~20%となります。

✖ 重加算税

納税額を意図的に偽装・隠ぺい・未申告・過少申告を行った場合に徴収される最も重い加算税です。重加算税の税率は納税すべき金額の35%~40%、最大で50%と高額な金額が徴収されます。

ブックメーカーと脱税問題:法律への理解が重要

ブックメーカーは多くの国で合法的なビジネスとして認識されていますが、利益に対する税金の支払いが適切に行われていない場合、これは脱税とみなされます。

ブックメーカーが脱税に関連する問題に巻き込まれる主な理由は、多国籍に事業を展開しているため、各国の税法に対する理解が十分でない場合が多いからです。さらに、オンラインブックメーカーの場合、事業の運営地とユーザーがいる地域が異なることから、複雑な税法問題が生じることもあります。

このような問題を避けるためには、ブックメーカーは各国の税法を理解し、適切な税金の申告と支払いを行う必要があります。また、ユーザー側も、自分が利益を得た場合の税金の申告について理解し、適切な手続きを行うことが求められます。

しかし、ブックメーカーの中には、複雑な税法を悪用し、故意に脱税を行う事例も存在します。そのため、政府や関連機関は、ブックメーカーの税務に対する監視を強化し、不正行為を防ぐ取り組みを行っています。

結論として、ブックメーカーと脱税問題は、事業者とユーザー双方が各国の税法を理解し、適切に税金を申告・支払うことで解決されます。不正な脱税行為は法的な罰則を伴うだけでなく、ビジネスの信頼性を損なうため、ブックメーカーにとっても避けるべき行為です。

ブックメーカー|節税方法

ブックメーカーで得た収益の節税方法(税金対策)をご紹介します。

💡 ブックメーカーの収入を仮想通貨で出金する

ブックメーカーで得た利益は、「一時所得」に分類されますが、仮想通貨を使って銀行口座に出金すると、仮想通貨からの送金として扱われ「雑収入 」となります。また仮想通貨は法定通貨に換金して銀行口座に入金するまで課税対象にはなりません。つまり、ブックメーカーで獲得した賞金を仮想通貨のウォレットに保管している限り、税金はかからないということになります。

💡 ブックメーカーからの年間出金額を50万円以下に抑える

税務署は銀行口座や小切手からお金の流れを把握しています。そのため、ブックメーカーから得た収入を銀行口座に出金しない限り、税務署は勝利金額を確認することはできません。そして、税金は前年の1月1日から12月31日までの収入が対象となるため、出金額を特別控除額である50万円以下に抑え、翌年に残りの金額を出金するなど、出金時期をずらすことで税金対策ができます。

よくある質問

ブックメーカーで得た賞金に税金はかかりますか?

はい、かかります。ブックメーカーで年間50万円以上利益が出た場合は課税対象となり確定申告が必要です。

ブックメーカーの税金は何税?

ブックメーカーで稼いだ分の税金は「一時所得」に分類されます。

ブックメーカーの税金は高いの?

年間のブックメーカーで出た利益に応じて納める税金は変わっていきます。

ブックメーカーで利益が出た分の確定申告はいつまで?

ブックメーカーで得た利益(前年度分)の確定申告は翌年2月16日から3月15日までの1ヶ月間が原則です。

ブックメーカーで利益が出た人はみんな確定申告が必要?

基本50万円以下なら確定申告の必要はありませんが、会社員やパート、アルバイトのように他から給与所得がある場合は、ブックメーカーで得た利益によって確定申告が必要かどうか異なります。

Yamaoka Ayumi
Yamaoka Ayumi | 最終更新日: 2023,07,10
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